女将が地域に連れてきた旅館フェス大のれん市
熊本県旅館ホテル生活衛生同業組合の女将会は、熊本市内で行われた「水前寺成趣園築庭350年記念事業」に合わせ、「旅館フェス 大のれん市」と題したイベントを開催。同県13エリアの宿と店の名産品、オリジナル商品を持ち寄り販売するとともに、各地の観光魅力をPRした。
度重なる自然災害に加え、コロナ禍が襲来。過去、前例がないほど客足が減少する中、「それぞれの宿や地域だけでは打破できない状況に風穴を開けよう」と、女将主導による初の催しを実施した。
黒川、山鹿、杖立、人吉、天草など13エリアから、各宿のオリジナル商品や地域の人気飲食店、物産館の逸品をそろえた。いつも接客の最前線にいる女将たちの「おもてなしの心」による丁寧な接客で売り上げも好調。「各地域、宿の魅力再発見にもつながった」と同会。
2021年11月26~28日の3日間の開催で、関係者を除く来場者数6527人、累計売り上げは800万円超に達した。
催事終了後、「ぜひ、また開催を」と、来場者と出展した地域の宿、店の双方から声が上がった。
「先が見えないコロナ禍の中、熊本の観光産業復興への一筋の光を見た催しとなった」。