誕生してから40年超、受け入れ施設には「安心して取引できるクーポン」として、送客会員(旅行事業者)には「より付加価値の高いクーポン」として、加盟各社の業務を下支えし、信頼と実績を積み重ねている全旅クーポン。今回は、約2800の送客会員の立場から、同クーポンの仕組みや導入のメリットなどを紹介する。
一括払いで業務を効率化
旅行事業者が全旅クーポン利用で得られる大きなメリットは、旅行客のために手配する各種施設への支払いをすべてまとめて一括後払いができる点だ。ある町内会の慰安旅行の手配を受注したとしよう。バス、宿泊施設、昼食場所、観光場所など、手配しなければならないことがたくさんある。施設ごとに前払いしていたら業務が煩雑だが、「支払いは全旅クーポンで」と、予約すれば旅行が終わってお客さまから代金を収受した後、まとめて1回支払うだけで完了となる。業務効率化を図れれば、その分お客さまへの細かなフォローに充てる時間、余裕が生まれ、お客さま満足度の向上を図ることも可能になるだろう。
1万1千施設と取引在庫の確認、予約も可能に
全旅クーポンを利用して送客できる「受入施設」は約1万1千軒。「受入施設」とは、宿泊施設、バス、タクシー、レンタカーなどの交通機関、食事施設、入場施設などの実際の旅行先から、ホールセラー、ランドオペレーターなど手配依頼先まで多岐にわたる。松竹南座・大阪松竹座のチケットや、大手旅行会社、H.I.S.の国内募集型企画旅行なども取り扱い始めたことが最近の大きなトピックだ。
会員は、OTAの在庫をリアルタイムで確認、予約できるシステム「Trip全旅」も無料で利用できる。現在、ホテル、AIR、空港送迎、ギフト商品が在庫素材として入るが、今後ダイナミックパッケージ、JR個札も予約可となる予定だ。入会金は5万円、預託保証金20万円から。年会費などの維持費は不要で、「ノルマもなく、安心に導入いただける」と同社。問い合わせはhttps://www.zenryo.co.jp/contact/、TEL03(6264)3132。
全旅クーポン精算の流れ