帝国データバンクによると、観光ホテル・結婚式場経営のプラザ観光(北海道別海町、資本金300万円)は6月8日、釧路地裁に自己破産を申請し、20日に破産手続き開始決定を受けた。負債は約6億300万円。
プラザ観光は、1977年5月創業、96年1月に法人改組。別海町中心部で温泉ホテル「別海プラザホテル」、結婚式場「ウエディングプラザ別海」、中漂津町で「北ホテルなかしべつ温泉チロロの湯」などの運営を手掛けていた。また、別海町のほか、中漂津町、紋別市に回転寿司店や焼肉店などを展開し、2008年12月期には年収入高約4億2千万円を計上していた。
しかし、別海町の人口減少が進む中、公共工事削減により建設関連の宿泊客が減少。本業の不振が続く中、不採算店舗の閉鎖を余儀なくされ、15年12月期の年収入高は約1億8200万円に落ち込んでいた。過去の設備投資に伴う金融借り入れが年商規模を大きく上回り債務超過に転落、金融円滑化法や再生支援協議会からの支援を受けしのいでいたが、先行きの見通しが立たなくなり今回の措置となった。
なお、施設は売却され別会社が運営している。