「元禄風呂」で江戸を体験
鹿児島県指宿温泉の指宿白水館(下竹原利彦社長)は、錦江湾を望む絶好のロケーションに立地。大型旅館ながら、落ち着いた和の情緒ときめ細かなサービスには定評がある。
「砂むし」で有名な指宿温泉だが、同館名物の「元禄風呂」はぜひとも体験したい施設だ。江戸の文化が最も栄えた元禄時代の庶民の社交場だった銭湯を意識し、日本のお風呂の歴史を再現したという。広さは約千坪。浮世絵を壁一面に施した「浮世風呂」「花魁(おいらん)風呂」や、現在のサウナの原型で江戸時代の蒸し風呂「江戸石榴(ざくろ)風呂」など、バラエティに富んでいる。
料理は毎月献立が変わる。枕崎産カツオ、錦江湾産キビナゴ、肥沃な大地で育った黒豚、黒牛と、鹿児島の旬の味覚が食膳に並ぶ。
「薩摩」に関わるコレクションを創業者が約3千点収集、そのうち約380点を「薩摩伝承館」に展示している。
▽指宿白水館は鹿児島県指宿市東方12126の12。TEL0993(22)3131。http://www.hakusuikan.co.jp/
元禄風呂