教育旅行、外国人とも震災前を上回る
教育旅行客数、2010年比で校数35%増加
岩手県商工労働観光部観光課がこのほど公表した平成29年1~12月の同県への教育旅行客数は、学校数が延べ3314校、児童生徒数が21万8515人回だった。ともに前年から増加したほか、東日本大震災前の平成22年比でも増加となっている。
前年比では、学校数が8.9%増(271校増)、児童生徒数が9.6%増(1万9143人回増)。
平成22年比では、学校数が35.0%増(860校増)、児童生徒数が13.9%増(2万6679人回増)。
校種別入り込み割合は、中学校が52.5%、高等学校が19.9%、小学校が19.5%。
発地別入り込み割合は、東北地方が49.9%、北海道地方が24.5%、関東地方が19.0%。
中学校は北海道(680校、5万3181人回)と宮城県(231校、1万8729人回)、高等学校は岩手県(161校、6840人回)と東京都(56校、6792人回)、小学校は岩手県(523校、2万1697人回)と宮城県(233校、1万1571人回)からの教育旅行が校数、人数ともに多い。
入り込みを市町村別で見ると、盛岡市(1013校、4万4456人回)、平泉町(730校、5万5019人回)が多くなっている。
外国人客数、前年比60%増・2010年比159%増
同年の外国人観光客の入り込みは26万1532人回で、前年比60.2%増(9万8302人回増)と大きく増加した。東日本大震災前の平成22年比は159.2%増。倍増以上と震災前の水準を大きく上回った。
発地別では、台湾が16万1221人回で、シェア61.6%とトップ。以下、中国1万5968人回(シェア6.1%)、香港1万4166人回(同5.4%)、韓国1万560人回(同4.0%)、タイ9194人回(同3.5%)など。
前年からの伸び率では、香港が130.5%増、韓国が78.3%増、台湾が69.3%増、タイが64.3%増、中国が55.6%増などとなっている。
市町村別の入り込みは、八幡平市が4万7795人回、シェア18.3%とトップ。以下、花巻市4万5956人(シェア17.6%)、平泉町3万9778人回(同15.2%)、雫石町3万5880人回(同13.7%)、盛岡市3万4249人回(同13.1%)など。
台湾は花巻市、中国は盛岡市、香港は雫石町、韓国は八幡平市へ最も多く訪れている。欧米豪では、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスが盛岡市、オーストラリアが八幡平市へ最も多く訪れている。