ビッグローブはこのほど、大分県別府市などと共同で実施した「温泉に関する意識調査」の結果を発表した。それによると、温泉旅行で抵抗なく払える金額は1人2万円で、入浴の際、清掃状況が最も気になることが分かった。
調査はスマートフォンを持つ全国20~60代の働く男女千人を対象に、9月中旬にアンケート形式で実施。それぞれの年代カテゴリーは200人ずつ、性別カテゴリーは100人ずつ抽出した。
調査結果によると、「1回の温泉旅行で抵抗なく払える、1人あたりの金額」は「2万円未満まで」が35.3%と最も多かった。「3万円未満まで」は24.5%、「1万円未満まで」は20.9%だった。性年代別にみると、20代女性が「3万円未満まで」が34%と全体平均を上回った。
温泉を選ぶポイントを聞いたところ、「宿の食事」が55.9%に達した。次いで「宿の奇麗さ」(48.7%)、「露天風呂や秘湯があること」(39.4%)の順。
20代女性は「宿の奇麗さ」が60%、30代女性も64%と高く、男性と比べ宿の奇麗さを重視していることが分かった。
温泉に入る際、気になることのトップは「団体客のマナー」(42.3%)、「子ども連れ・子どものマナー」(34.5%)を抑え、「清掃状況」が65.8%とトップで、掃除の行き届いていない浴槽は敬遠され、宿のイメージ悪化にもつながりそうだ。
調査はタトゥーを入れた入浴についても聞いた。「気になる」「どちらかといえば気になる」を合わせると7割弱に上った。ただ、20代、30代、40代女性は「どちらかといえば気にならない」(25%)と答えた人が他の性年代を上回っており、寛容な姿勢をみせている。
また、別府温泉に行ったことがあるかを尋ねたところ、42.1%が「ある」と答えた。特に60代女性は54.3%、50代男性は54.2%、60代男性は65.3%が「行ったことがある」という。
行ったことがない人に対し、別府温泉への興味を聞くと「ある」「ややある」は74.8%で、関心の強さを示した。