1016万3900人で過去最高
初の1000万人台を記録
国内客4.2%増、外国人客0.9%増
沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課の発表によると、令和元年(2019年1~12月)の同県入域観光客数は前年比3.2%増(31万6200人増)の1016万3900人で、7年連続で過去最高を更新するとともに、初の1千万人台を記録した。
増加の要因について県では「行政や民間が一体となったプロモーション活動により、沖縄の認知度向上や旅行意欲の喚起を図ったこと」「下地島(宮古)路線の新規就航などの国内航空路線の拡充による国内客の増加」「海外航空路線の拡充、クルーズ船寄港回数の増による外国客の増加」「前年は麻しん発生や自然災害の影響が大きかったことによる反動」を挙げている。
●国内観光客の動向
過去最高の723万3900人で、前年比4.2%増(29万人増)。これまでの最高は平成30年の694万3900人。
台風の影響があったものの、景気回復基調が継続したことで全体として好調に推移した。ゴールデンウイークが10連休となり、4月に初めて60万人を超えたことや、成田―下地島路線の新規就航など航空路線の拡充があったことから、前年を上回った。
●外国人観光客の動向
過去最高の293万人で、前年比0.9%増(2万6200人増)。これまでの最高は平成30年の290万3800人。
全体として前年並みに推移。空路客は香港市場の航空路線拡充があったものの、韓国市場における訪日旅行自粛の動きや航空路線の減便により前年を下回った。海路客はクルーズ船の寄港回数増加で前年を上回った。
台湾は前年比5.6%増の93万9700人。航空路線の拡充に加え、クルーズ船の寄港回数も前年並みに推移し、空路客、海路客ともに増加。過去最高だった前年を上回り、初の90万人台となった。
韓国は同31.5%減の38万700人。訪日旅行自粛の動きや航空路線の減便で空路客を中心に減少。過去最高の前年を大きく下回った。
中国本土は同19.3%増の75万4200人。航空路線は前年並みに推移したが、中国発クルーズ船の寄港回数増で海路客が増加し、初の70万人台となった。
香港は同5.9%増の25万6800人。航空路線の拡充に加え、香港発クルーズ船の寄港回数増で空路客、海路客ともに増加。前年を上回り、平成29年(25万6900人)に次ぐ、過去2番目の観光客数となった。
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