【データ】2018年沖縄県入域観光客、過去最高984万2400人に


前年比4.7%増 6年連続で過去最高更新

国内客1.2%増、外国人客14.2%増

 沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課の発表によると、平成30年(暦年)の同県の入域観光客数は984万2400人で、前年比で44万6200人、率にして4.7%の増加となった。度重なる自然災害や麻しん発生の影響があったものの、前年に引き続き900万人台を記録し、6年連続で過去最高を更新した。

 同県は増加した要因として「行政や民間が一体となったプロモーション活動により、沖縄の認知度向上や旅行意欲の喚起を図ったこと」「離島直行便など国内航空路線の拡充による国内客の増加」「海外航空路線の拡充、クルーズ船寄港回数の増による外国船の増加」などが考えられるとしている。

 ●国内観光客の動向

 過去最高の693万8600人で、対前年比で8万4600人、率にして1.2%の増加となった。これまでの過去最高の入り込みは平成29年の685万4千人。

 度重なる自然災害や麻しんの影響があったものの、景気回復基調が継続したことで全体として国内旅行需要は好調に推移した。おきなわ技能五輪・アビリンピックの開催があったことや、成田―石垣路線の新規就航等の航空路線の拡充があったことなどから、前年を上回った。

 ●外国人観光客の動向

 過去最高の290万3800人で、対前年で36万1600人、率にして14.2%の増加となった。これまでの過去最高の入り込みは平成29年の254万2200人。

 前年から引き続き、訪日旅行人気が継続していることに加え、沖縄発着航空路線の新規就航および既存路線の増便があり、空路客が増加した。

 また、クルーズ船寄港回数が増加したことにより、海路客が増加した。

 台湾はピーチアビエーションによる高雄―那覇路線の新規就航、韓国はエアソウルによる仁川―那覇路線の新規就航など、航空路線が拡充した。

 中国本土は航空路線は前年並みも、中国発クルーズ船の寄港回数が増加した。

 香港は麻しんや台風の影響で過去最高だった前年を下回った。

 その他、ピーチアビエーションによるバンコク―那覇路線、ジェットスター・アジア航空によるシンガポール―那覇路線など、東南アジア方面で提供座席数の増加があった。

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