消費額1107億円、11年に次ぐ過去2番目の数字
「南予博」「道後アート」など奏功
愛媛県がこのほど公表した「平成28年観光客数とその消費額」によると、同県の昨年1年間(28年1~12月)の観光客総数は延べ2745万5千人と推定され、前年を1・4%上回る(37万人増)過去最高を記録した。
また観光客消費総額は1107億円と推定。前年比0・5%の増加(6億円増)で、「瀬戸内しまなみ海道」が開通した11年の1238億円に次いで、過去2番目の数字となった。
観光客数は前年、瀬戸内しまなみ海道開通の11年を初めて上回る過去最高を記録。28年はそれも上回った。
観光客数が増えた要因として県では(1)「えひめいやしの南予博2016」の開催(2)松山圏域における「道後アート2016」の開催等により女子旅人気が高まったことによる効果(3)今治圏域における「サイクリングしまなみ2016」の開催や、村上海賊の日本遺産認定―などを挙げている。
観光客総数のうち、県外客が延べ1150万2千人で、同1・6%増加。県内客が1595万3千人で、同1・2%増加した。
地域別では、東予東部圏域(新居浜市など)が延べ10万5千人、松山圏域が同6万2千人、八幡浜・大洲圏域が同20万2千人、宇和島圏域が同2万6千人のそれぞれ増加。
今治圏域は9月のシルバーウィークをはじめ、サイクリング需要の高まる時期の天候不順などで、同2万5千人減少した。
一方、観光客消費総額を支出項目別に見ると、宿泊費で4億円、域内交通費で1億円、その他で2億円それぞれ増加。土産品購入費は1億円の減額となった。