カップル中心ににぎわい 天然温泉をぜいたくに堪能
神奈川県西部最南端に位置する海と山に囲まれた湯けむりの地、湯河原町。開湯は千年以上前といわれ、古くから豊富で良質な天然温泉を有する由緒ある温泉街として名をはせ、多くの観光客を魅了し続けている。
3月18日には、都心から電車でおよそ90分とアクセスに恵まれた温泉郷の中心部、万葉公園を見下ろす高台に、県内初の温泉グランピング施設「THE BASE GLAMPING 湯河原」がオープン。「自由を満喫する秘密基地をイメージして作った施設で、豊かな自然を上質なプライベート空間で楽しんでいただければ」とマネージャーの早川篤氏。誕生から1カ月半、カップルを中心ににぎわっているという。
約5千平方メートルの広大な敷地内には、1棟当たり、およそ110平方メートル以上の客室棟が10棟立地する。全てが1棟貸し切りタイプで、スイートヴィラ仕様を施した。
最大の特徴は、100%自家源泉掛け流しの天然温泉をぜいたくに堪能できること。敷地内に湧き出る源泉は加水や加温することなく、自然な状態で届けている。
泉質は弱アルカリ性の塩化物泉。天然の保湿成分のメタケイ酸をはじめ、クレンジング作用やコーティング作用などを持つ、天然の美肌成分をたっぷりと含んで、まるで絹のようになめらかな肌に仕上がる「キヌノユ」と名付けられた美肌の湯を味わえる。
また、全棟には、上質なブルーの色合いで、浄化作用と遠赤外線効果など機能性に優れた希少な天然石の一つ「十和田石」で作られた個室露天風呂を用意した。約7平方メートルと広々とした湯船で、「夜や朝はもちろんのこと、滞在中は好きなタイミングで、湯河原が誇る最上のお湯に漬かって、心身ともにリフレッシュしてもらえれば」と早川氏はいう。
客室は、滞在の目的に合わせて、現在は3タイプを用意。ロフト付きの「スイート・ベース」は最大で6人滞在可能で、基本タイプの「ベーシック・ベース」や愛犬と宿泊できる「ドッグオート・ベース」。一部の客室を除き、最上の眠りを提供するシモンズ製ベッドを導入した。
ほかにも、全室には、個別トイレや専用食事スペースを完備したほか、冷蔵庫やウイルス対策の空気清浄機はもちろん、各種調理器具などを設置し、設備を充実させた。
食事は、「地元の新鮮な魚介を使った直火でのバーベキューや具材たっぷりの海鮮ブイヤベースやたき火ピザが人気」と話す。食事スペースには、雨の日も、快適に過ごせるように、タープ(布状の屋根)を用意した。
料金は、4人で利用する場合、1人当たり2万900円から。食事代は、別途1万450円。問い合わせ先はTEL0465(20)8112。