年末年始の重要な検索トレンドワードに「忘年会」「新年会」がある。
「忘年会」の検索は10月上旬から、「新年会」の検索は11月上旬から開始される。それぞれ検索ボリュームがピークに達するのはその1カ月後、「忘年会」は11~12月、「新年会」は12月~翌年1月となる=Google Trend参照。
会を開催するための会場探し、レストランや宴会場、貸し切りスペースを求め、幹事さんは情報を集める。
ホテル・旅館施設は、レストランや宴会場、貸し切りスペース、個室を提供しているとすれば、忘年会・新年会向けのメニュー、プランを用意し、ウェブサイト内に展開することが宴会やレストランの集客に重要な施策になる。
では、宿泊においてこのキーワードはどのように活用できるか。
忘年会、新年会は、企業や部署、チームで開催する場合、平日開催が多いはず。翌日も通常業務である可能性は高い。近隣に企業が多いエリアにある宿泊施設や、駅の近く、交通手段、アクセスに便利な立地にある宿泊施設は、忘年会、新年会が開催される「平日限定」で、宿泊プランを展開し、平日の集客に活用してみてはどうか。
12月、1月と、イベントが多い時期ではあるが、イベント(クリスマス、正月)前後の平日の集客のサポート施策となるだろう。忘年会・新年会後のショートステイに限定し、プランや価格を設定しよう。
プラン例=「平日限定」忘年会・新年会アフター宿泊プラン(レイトチェックイン、アーリーチェックアウト)。平日の遅いチェックイン、朝早い出発で、通常料金より価格を抑えたプラン。
動画の活用についてある事例を紹介する。ユーチューブ(YouTube)を使って、実験的に情報発信を行った事例だ。
キーワード「横浜中華街 忘年会」と検索すると、グーグル(Google)の2ページ目にユーチューブ動画が表示されている。
これは1年前にユーチューブで「横浜中華街 忘年会」に関するマイチャンネルを作成し、忘年会の動画をアップした。忘年会の検索トレンドの上昇と連動して、検索順位も上昇した。
ユーザーが情報を取得する場所として、グーグル、ヤフー(Yahoo)の検索エンジン以外に、ユーチューブやSNSの活用が進んでいるので、検索結果に表示されるようにマルチチャネル時代への対応が必要になる。
(コレリィアンドアトラクト代表取締役)