人のいる環境でも使用可能
1897年に創業した老舗の総合技術商社(エンジニアリングカンパニー)、水戸工業(東京都千代田区)。官公庁から、航空宇宙、環境保全業界などさまざまな産業分野に向けて、機械・装置、工具、部品などの生産材を供給し続けている。
コロナ禍の今、同社では空気浄化装置「ReSPR(レスパー)」の提案に注力している。世界28カ国で700万台の販売実績を誇り、日本では食品工場での食品の鮮度維持に活用されるほか、医療機関や介護施設、飲食店、教育機関などに、広く導入されているという。
レスパーは、空気中の水分からオゾンと過酸化水素ガスを発生させる(促進酸化)NASA(米国航空宇宙局)が開発した独自の空気浄化技術「異種光触媒(NCCテクノロジー)」を搭載したユニットによって空気中の有害物質を除去する。
オゾンと過酸化水素はともに低濃度(0.05ppm以下)のため、人のいる環境でも使用可能。従来の空気清浄機にあるフィルター吸着タイプではないため、空間のにおいや菌だけでなく、机やドアノブなどにある付着菌やにおいの元にも直接作用する。検査機関の脱臭試験では、「アンモニアや硫化水素ガスといった悪臭の元は、およそ3時間で、検出限界以下までに分解した」。
ほかにも、オゾンを発生させないモードと、無人環境で使用するタイマー式の強力モードが選択可能。
日々のメンテナンスは、フィルターに埃がたまった際に、掃除機で除去するだけ。
幅23×奥行き30.5×高さ30.5センチ、重さ4キロと、コンパクトサイズで、設置場所は多岐にわたる。1台で168畳(279平方メートル)の大空間を浄化する(レスパー3001のみ)。
ReSPR ONE(左)とReSPR FLEX