換気「見える化」、快適な空間に
空調、換気を主体とした建築設備の設計施工を手掛ける総合設備・エンジニアリング企業のシー・エイチ・シー・システム(東京都世田谷区)。近年では、建築・設備エンジニアリング分野で培ったノウハウや技術を生かして、オリジナル製品の開発にも取り組んでいる。その一つがCO2(二酸化炭素)モニターとCO2コントローラー。
同社では、CO2モニターマーベルシリーズと、換気の自動制御を可能にしたCO2コントローラーマーベルNMAシリーズの設置を提唱している。コロナ禍以降、CO2濃度の「見える化」が注目されていることから、「業界を問わず、全国からの問い合わせが急増している」と話す。
マーベルシリーズは、「換気の見える化」と、「快適な空間」を提供することを目的に、誕生から12年が経過。建物内における換気の必要性を数値で警告する。学校をはじめ、病院、飲食店などに広く導入されている。
CO2濃度、温度、湿度のみを表示するシンプルなタイプと、それらの記録、分析を可能にしたデータロガー内蔵モデルをそろえる。
一方のマーベルNMAシリーズは、換気扇連動タイプ。CO2濃度に応じて換気機器の自動制御を行う。このNMAシリーズが現在、感染症対策の一つとして注目を浴びている。室内濃度の表示に加えて、「適正な換気自動制御により電気代の大幅な省エネを実現する」という。
感染症対策として、CO2濃度センサーを活用したCO2濃度は千ppm以下とされる。それを超過すると、眠気が起こるだけでなく、健康被害が予想されることから、宿泊客を万全の態勢で迎えるためにも、対策を施したい。
上からNMA―PR―R、マーベル301、マーベル001