深紫外線を照射し室内を除菌
レーザー機器や、計測技術などのカンタム・ウシカタ(横浜市)は、自律走行型UV除菌ロボット「UVDロボット」の提案を旅館・ホテルや、公共施設などに強化している。
この除菌ロボットは、デンマークのUVD Robots社が病院や手術室、食品工場などの感染症対策用に開発。UV―C光(深紫外線)を照射して室内を除菌する完全自律走行型ロボットだ。深紫外線は、紫外線のなかでも波長が短く、水や空気を除菌する能力が高いとされる。「ウイルスや細菌を99.99%除菌する効果が期待できる」とカンタム・ウシカタ。
もう一つの売りは、UV―Cを照射する客室やロビー、レストランなどの地図作製を簡単に行う点。併せて、施設スタッフが除菌する場所を専用アプリで設定すれば、ソファーなどの障害物を感知しながら自動で作業を行い、人が少ない夜間や休日も除菌作業ができる特徴もある。また、充電スタンドから客室などへの移動も自動で行う。作業時間の目安は、1部屋あたり5~10分。
固定式のUV装置と比べ、対象物に十分に接近して照射するため、除菌の効果を高めることも期待できる。ほかにも、現在のコロナ禍の中、旅館・ホテルではアルコールによる拭き取り作業が大きな負担となっているが、この除菌ロボットを使えば、施設スタッフの作業の軽減化が図れる。
同社によると、病院などの衛生環境を飛躍的に向上させたうえ、位置情報と地図作製を同時に行う「SLAM技術」による完全自律走行機能は、運営コストを大幅に削減できるとしている。
サイズは、奥行き75×幅55×高さ178センチ。
UVDロボット