萩城下町唯一の旅館
維新の志士を数多く輩出し、城下町のたたずまいを色濃く残す歴史の町、萩。「萩城三の丸 北門屋敷」(吉村譲社長)は、毛利氏の居城、萩城に近い三の丸の武家屋敷跡にある、萩城下町唯一の旅館だ。城下町は2015年、ユネスコの世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」を構成する資産の一つ。世界が認めた価値ある場所に泊まるぜいたくを味わいたい。
武家屋敷を思わせる表門をくぐると、現れるのは和洋の花に囲まれた欧風庭園。外の町並みとはまるで別世界だ。
室内に目を移すと、日本庭園を臨む温泉露天風呂付き貴賓室「桂月」は、皇太子殿下夫妻がご成婚後、初めて宿泊された旅館の客室。
ふく、ケンサキイカ、甘鯛、長萩和牛といった地元のブランド食材を使った料理が美味。
天然温泉を引いた内湯と大浴場は椿、桜など四季の花を配した庭園を眺める。手足を思い切り伸ばして湯浴みを楽しみたい。
▽北門屋敷は山口県萩市堀内210。TEL0838(22)7521。http://www.hokumon.co.jp/
武家屋敷を思わせる表門