夕焼け小焼けのお宿
第706回よその旅館ホテル
──名前の通り、高台にあるのですか?
「そうです。温泉街から歩いて5〜6分の距離です。眺めは抜群ですよ」
──「夕焼け小焼けの宿」とうたっていますね。
「周囲にさえぎるものがなく、客室から眺める、妙義山や浅間山などに沈む夕日はとても奇麗です。山寺(海雲寺)の鐘の音、カラスの鳴き声、そして夕焼け…、まさしく童謡の『夕焼け小焼け』の世界で、『感動した』というお客さまも少なくありません。当館の自慢です」
──食事は。
「夕食時に出す食前酒が好評です。スモモや梅、ブルーベリー、かりん、桑の実といった季節の果物を漬けた、大女将手作りの酒です。色も美しく、特に女性のお客さまは喜ばれますね。お代わりする方もいらっしゃいます。食事は季節のものをお出しし、1〜2月は群馬特産の下仁田ねぎと上州牛を使ったすき焼きです。夕食は部屋出しですが、朝食は食事処で召し上がっていただきます」
──客層は。
「中高年のご夫婦が多いですね。特に東京や埼玉からよく来てくれます。しかし、最近は楽天トラベルなどネットを利用して入ってくる若い方も増えています。宿泊客の6割はリピーターで、ざっくばらんな関係です(笑い)」
──お風呂はいかがですか。
「男女とも大浴場と露天風呂があります。ツルツルとしたやさしい湯で、切り傷ややけど、冷え症などに効きます」
──心がけていることは。
「小さな旅館ならではの、小回りのきいた心配り、サービスを提供したいですね」
【客室18室、1泊2食で1万3650円から】