泉質の異なる二つの湯
第765回よその旅館ホテル
──宿のセールスポイントは。
「『越後の湯』『不動の湯』という泉質の異なる二つの温泉です。それぞれ男湯と女湯になっており、1日1回交換するため、宿泊のお客さまは二つとも楽しむことができます」
「炭酸水素塩泉の『越後の湯』は化粧水のようなとろりとした肌触り、『不動の湯』は硫黄泉特有のにおいがある乳白色のにごり湯で、共に美肌効果があります。日帰り入浴にも対応しています(500円)」
──料理は。
「大女将が中心になって作る家庭的な料理をお出ししています。コメは親戚の農家から仕入れています。また、大女将が管理している畑が旅館の敷地内と近くの山の上の計2カ所あり、旬の野菜を栽培して料理に生かしています。季節の地の食材を使うことを心がけています」
──客層を教えてください。
「かつては県内の海岸沿いに住んでいる人が長期間の湯治で来ることが多かったです。インターネットが普及してからは、県内外からさまざまな年齢層の方が来られます。家族連れや2人組など、人数もさまざまです」
「部屋は伝統的な和室ですが、全室無線LANを完備しており、お客さまは部屋の中で気軽にインターネットを楽しむことができます」
──東日本大震災の影響はどうでしたか。
「鳴子温泉郷は直接の被害がなかったため、被災された人や復興関連業者の方などが多く訪れ、逆に客数は増えました。現在は落ち着きを取り戻し、震災前の状況に戻った感があります」
【13室。1泊2食付き平日7560円から(消費税込み。入湯税150円が別途必要)】