和の文化「部屋食」を維持
第979回よその旅館ホテル
――宿の売りを教えてください。
「和風旅館ですので、一つには和食会席です。食事の提供は、昔からの部屋出しを続けています。バイキング形式と比べると手間が掛かりますが、『部屋食がいい』というお客さまもまだ多いので、そのニーズに応えています。訪日外国人客も増えているので、和の文化を伝えていきます」
――料理メニューはどんなものを。
「海に囲まれているので、地産地消で地元の旬な海産物をメインにしています。今の時期はヤリイカやタラなど。2月になると地元でしか取れない、しかも漁期が1カ月間ぐらいの『ごっこ』という魚を『ごっこ汁』としてお出しできます。おいしくて、コラーゲンがたっぷりなので美容にいいですよ」
――風呂も自慢だとか。
「男女それぞれに内風呂、露天風呂が一つずつ。日ごとに男女を入れ替えているので、1泊すれば四つの浴槽すべてを楽しめます。温泉は保温性が高く、冬でも体が冷えにくいのが特徴です」
――館名を見ると竹にこだわっているようですね。
「竹は1年中緑で、風雪に耐え強い植物です。竹のように強い宿にしたいという思いから創業者が名付けました」
――おもてなしで心掛けていることは。
「一期一会をモットーにしています。従業員には『その日その日のお客さまを大切に』と指導しています」
――近年、客層の傾向で気づくことは。
「中国、台湾などアジアのお客さまが顕著に増えています。日本人客では男性も女性も1人旅が目につくようになってきました」
【41室、1泊2食付き2万2千円(税別)から】
竹葉新葉亭公式サイト