伊勢参拝の前に「潮風呂」を
第717回よその旅館ホテル
──旅館としての売り物は何ですか。
「風呂と料理の二つ。特に、二見浦の海水を汲み上げて沸かした『みそぎの湯 潮風呂』が自慢です。昔、伊勢神宮への参拝の前には、二見浦で海水を浴びて身を清めるのが習わしでした。潮風呂は、みそぎの湯を浴びてから参拝してもらおうと、15年ぐらい前に作ったものです」
──潮風呂はいくつ備えているのですか。
「男女の展望風呂に加え、貸切専用の露天風呂も二つあります。どちらも伊勢湾を展望できますが、露天風呂は潮騒が聞こえ、夜は星空も楽しめるのでとても人気です」
──料理は。
「海の幸を生かした会席料理が喜ばれています。今ですと伊勢エビや大アサリ、サザエのほか、旬の魚を食材に使っています」
「朝食はシーサイドラウンジで海を眺めながら召し上がっていただきます」
──夕食の場所は。
「基本は部屋食なのですが、部屋で食べたくないという人には個室を用意しています」
──どんな客層が中心ですか。
「個人客は家族連れが多いです。すぐ目の前が砂浜の海水浴場なので、夏はたいへんにぎわいます。伊勢神宮の式年遷宮の今年は、『お白石持行事』に参加する団体客も多いですね」
──独自のサービスは何かありますか。
「これといった特別なことはやっていません。小さい旅館ですので、なるべく心のこもったおもてなしをしようと心がけています」
──お得な宿泊プランも豊富ですね。
「魚介類の活き造り、炭火焼きのプランや平日のカップル向けプランなどをそろえています」
【客室数28室、1泊2食付き平日1万3千円から】