湯質と鍋料理が自慢
第652回よその旅館ホテル
──セールスポイントは。
「お湯の質です。アルカリ単純泉で、くせがなく柔らかいお湯です。疲れが取れると評判です。日帰り入浴も多く、熊本市内から車でほぼ毎日来られる方もいます」
──施設は。
「内風呂は大理石風呂。庭に囲まれた庭園露天風呂もあり、開放感を味わえます」
──料理はどんなものを。
「旅館組合全体で取り組んでいるのが、『地具鍋』。地元産の野菜や肉を使った鍋料理を、各旅館が出しています。うちは豚肉を使った白湯(パイタン)しゃぶしゃぶです。菊池産の『りんどうポーク』を使った鍋です。脂臭くなく、甘味があっておいしいですよ」
──サービスで心掛けていることは。
「普段着で親戚の家に遊びに行くような感覚で来てもらえるような宿を目指しています」
──どんなお客さんが多いですか。
「今までは会社の慰安旅行が多かったのですが、今はご家族連れや老人会の方が多いですね」
──九州新幹線が全線開通した影響は。
「今まであまり見られなかった関西や名古屋のお客さまがお見えになるようになりました。名古屋といえば、中日ドラゴンズの井端選手とは、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています」
──経営の悩みごとは。
「時代の流れで会社関係のお客さまが減っていること。それから1人部屋を希望するお客さまが増えていることです。昔ながらの大きい和室が多いのですが、何とか対応しています」
──1泊2食の料金は。
「平日1万円ぐらいからでお願いしています」
【27室、127人収容】