季節の加賀料理に自信
第738回よその旅館ホテル
──「季節の加賀料理」がセールスポイントとあります。
「地元の食材を使った会席料理で、季節によって材料も器も変えています。秋は、魚でしたらカマスやサワラ、ヒラメなど。11月6日にはカニが解禁になります。打木赤皮甘栗かぼちゃ、金時草といった加賀野菜や、いちじくの揚げ出しといった料理もあります。全て手作りで、冷凍食品などは使っていません。コメは地元のコシヒカリを使っています。このあたりのコメは評判がよく、おみやげに買っていきたいという人もいます」
──サービスで心掛けていることは。
「小さいお子さん連れのお客さまも多くおいでになります。その方々には、お子さま独自の食事メニューを作ったり、夏には花火をプレゼントするなど、いろいろやっています」
──ファミリーが多いのですか。
「北関東や長野、岐阜など海のない県の方が魚を食べによく来ますよ。場所も集まりやすいと、同窓会のお客さまも結構あります」
──予約の手段は。
「最近は楽天やじゃらんなど、インターネットが大変多くなってきました」
──経営の悩み事はありますか。
「平日の集客ですね。8、9月や、冬の忘・新年会シーズンは結構いいのですが。新幹線ができれば、動きが変わってくるだろうと期待しています」
──将来は。
「金沢はホテルが増えて、私たちのような旅館が減りました。これまで通りしっかりとしたサービスを続けて、生き残っていければいいと思います」
──1泊2食の料金は。
「平日で8400円のプランがあります。休日は1万500円からです」
【10室、約40人収容】