ヒトデ料理にスポット
第647回よその旅館ホテル
──どんなところですか。
「樋島は天草上島の南部にある龍ヶ岳町に属する島です。歴史は古く、景行天皇が九州巡幸の帰りに、この島で水の補給をしたという言い伝えや、弘法大師が訪れたという伝説もあります。車なら熊本市内から天草五橋を通り、樋島大橋を渡って来られます。JRなら三角駅まで来てもらい、三角港から船で樋島港に来られます。今話題の九州新幹線や観光列車の特急『A列車で行こう』を利用して三角港まで来るのもおすすめです」
──料理が評判です。
「天草は新鮮な魚介類で知られるところです。特に当館のある樋島では、天然のタイやエビが有名です。釣り客も多いです。クルマエビの旬は6〜11月。3〜5月の桜の時期にはサクラダイが美味しいです。地魚は、メバルやガラカブ、カワハギなど種類も豊富で、旬のものを出しています」
──マスコミで取り上げられることも多いと聞きます。
「最近は、地元のヒトデ料理にスポットが当たり、全国ネットのバラエティー番組でも紹介されました。天草ではヒトデを『ガゼ』といってウニと同じ名前で呼びます。ヒトデは棘皮(きょくひ)動物と呼ばれるウニの仲間です。3〜5月の産卵期に獲り、塩ゆでして、中の生殖巣を食べます。当館では希望があれば、ヒトデ料理をお出しします」
──施設もリニューアルしたそうですね。
「大浴場のお風呂の窓から海を見渡せるようにしました。石風呂とひのき風呂で、ゆっくりくつろいでいただけます。外観も新しくなりました」
──1泊2食の料金は。
「1室2名さまで1人1万500円からです」
【13室、定員50人】