目と舌で季節を感じる
第754回よその旅館ホテル
──セールスポイントは。
「郷ノ浦フェリーターミナルの対岸にあり、全室が海に面しています。また、1800坪の敷地内に日本庭園や独立したお茶室があります。もともとここは壱岐で成功した人の別荘でした。木造とRC造りの建物がありますが、お客さまにはRCの方に宿泊していただいています」
──料理はどんなものを。
「島ですので新鮮な魚介類はもちろん、アワビを使った数種のお料理、またブランドの壱岐牛もご用意しております」
──サービスで心掛けていることは。
「客室や食事どころには女将が生けた季節の花を添えて、お客さまをお迎えしています。お雛様や五月人形などの季節感を感じられる飾り付けもしています。目と舌で季節を感じていただけるおもてなしを心掛けています」
──お風呂は。
「海辺から1メートルの岩場の上にあります。目の前に貨物船や漁船が行き交う様子が見られます。お客さまは『島の宿だなー』と実感されるそうです」
──客層は。
「ゆったりとした雰囲気ですので、40代からの、リタイア前後の世代の方が多いです。対馬と違い、まだ韓国の方はあまりいらしていません。商工会の方で、対馬から一歩足を延ばしてもらおうといろいろやっていますが、なかなか難しいところです」
──今後はどんな経営を。
「ホスピタリティを大切に、皆さんに『ほっとするね』と言われるような宿をこれからも続けていきたいです」
──1泊2食の料金は。
「税、サービス料込みで1万500円からです」
【13室、60人収容】