風光明媚な離れの宿
第676回よその旅館ホテル
──場所はどのへんですか。
「新倉敷駅から車で10分ほど。港を見下ろす風光明媚な場所にあり、片側の山の斜面は美しい自然の庭園になっています」
──「離れの宿」ということですが。
「和風建築の離れの部屋が点在しています。すべてが離れですので『隣に遠慮をしなくていい』と、赤ちゃん連れの方や若いカップル、お年寄りなど、いろいろな方がいらっしゃいます。関西からが多いですが、高速道のインターチェンジも近く、夏休みや正月は東京から九州に帰る人が途中に寄って利用したりもしています」
──風呂は。
「客室のように1戸建てになっています。大きいヒノキ風呂です。家族風呂のように部屋単位で貸し切りにして、ほかのお客さまと一緒にならないようにしています」
──料理は。
「瀬戸内の魚を主体とした会席料理です。今の夏に向かう時期は出だしのアユやハモなどがあります」
──サービスで心がけていることは。
「ゆったりのんびり過ごしていただくことをモットーに、お客さま本位のサービスに努めています」
──経営の悩みごとはありますか。
「大正3年からの営業です。建物は棟ごとに築年数が異なるのですが、改修するにも古い建物の場合は材料があまりないということですかね」
──これからどんな宿に。
「息子が営業に力を入れています。ただ、若い感覚だけでなく、古くてもいい物は残していくという、バランスをもった経営を続けていきたいです」
──1泊2食の料金は。
「1万9900円からでお願いしています」
【11室、約30人収容】