大正時代の古民家を改装
第1011回よその旅館ホテル
――開業は。
「大正時代に建てられた古民家をリノベーションし、昨年の10月に開業しました。定期的にお客さまに使っていただくことで建物を存続させ、地域を元気にしたいと考えて花瀬庵を誕生させました」
――料理は。
「徳島の食材をふんだんに使っています。地鶏である『阿波尾鶏』を使用した肉料理や、徳島産の海産物、原木から採りたてのシイタケ、柚子など、地産地消を心掛けています。また、私自身もアメゴの飼育や米の栽培などを行っています」
――改装した蔵にバーがありますね。
「私がお酒を好きなこともありますが、『人生を楽しむ』という意味で作りました。純米大吟醸、冷酒など各県の地酒、ワインなどを用意しております。隠れた銘酒を楽しんでほしいです」
――お風呂は。
「内風呂の他に露天風呂を設けています。露天風呂は自分で開業に合わせて作りました。星空、里山などが望めます」
――他には。
「音楽も楽しめるように『カラオケルーム』を設けております。70~80年代の米国の音楽から最近の流行の曲まで楽しめます」
――課題は。
「発信です。人口減少、少子高齢化で人が減り、田舎は苦境に立っています。ネットなどを生かして観光客を増やすなど、交流人口を増やして後継者を増やすなど、町に活気を取り戻したいです」
――将来は。
「稼働率は70~80%ですが、これを高め、山でも宿が成り立つことを示したいです。また、カヤックや魚のつかみ取り、トレッキングなど着地型観光にも力を入れています。社会を守るためにも挑戦を続けていきます」
【5室、1泊2食7800円(税別)から】
山宿 花瀬庵