山奥に佇む湯治の宿
第712回よその旅館ホテル
──泥湯温泉の雰囲気は。
「明治のころから湯治客が足を運んできた歴史のある温泉です。当館も木造2階建てで、今でも昔ながらの雰囲気が残っていると思います。山奥ですから新緑も、紅葉も、雪景色も季節ごとの自然はきれいです。冬季でも休館せずに一年中営業していますが、雪が多いので、マイカーでお越しのお客さまにはご迷惑をおかけしています」
──温泉、風呂は。
「4つの源泉があり、かけ流しにしています。源泉によって泉質は異なりますが、湯は白く濁った乳白色です。自然を満喫できる大露天風呂は真ん中を仕切って男女それぞれに入ってもらっています。そのほかに男女別の風呂などがあります」
──食事は。
「川魚や山菜が中心です。季節によってアユやイワナのほか、コイの甘露煮などもお出しします。5月に入れば山菜が採れますし、秋にはキノコがおいしいですね」
──客層は。
「秋田県内や東北地方だけでなく、関東、関西をはじめ全国からお見えになります。年配の方が中心ではありますが、最近では若い方も増えてきました。年に何度もいらっしゃる方もいますし、冬季には3泊4日のプランを利用して湯治を楽しむお客さまも多いです」
──外国人は。
「たまにお越しになるんです。先日も韓国から家族でいらして、7泊された方々がいました」
──周辺の見どころは。
「近くには川原毛地獄や、湯が滝となって流れ落ちる大湯滝があります」
──料金は。
「1泊2食付きで9600円からです」
【客室数20室】