海鮮料理自慢の宿
第797回よその旅館ホテル
──屋号に「割烹」が付いているので、宿の一番の自慢は料理ですね。
「海が近いので地の魚介類を使った海鮮料理が自慢です。アンコウや岩ガキ、戻りがつを、ホッキ貝など、四季それぞれメーン食材が代わり、いつ来てもご満足いただけると思います」
「お客さまに最もおいしく思っていただくため、作り置きはせずにお客さまが来られてから調理を始め、温かい料理は温かい状態でお出しするなど、最適な状態でお出しすることを心がけています」
──多くの自慢の食材の中でもやはり「アンコウ」は別格では。
「大洗の名物ですし、鍋を求めてお客さまが大勢いらっしゃいます。水戸の偕楽園の梅を観賞してうちに来られるお客さまも多く、冬は最盛期と言えます」
──酒にも力を入れていますね。
「茨城県は酒蔵の数が多く、地元大洗の『月の井』をはじめ、県内各地から地酒を取りそろえています」
──周囲の環境は。
「町の中心部の商店街の中に立地しています。町中の散策には便利な場所です。車でのアクセスもよく、ほとんどのお客さまが自家用車で来られます」
──創業はいつですか。
「明治20(1887)年なので、130年近い歴史があります。私は7代目です」
──その他、トピックスはありますか。
「東日本大震災の影響で客数が大幅減になった2012年10月、大洗が舞台のアニメ『ガールズ&パンツァー』が放映され、当館も作品中に登場しました。それから全国各地や外国からも大勢のアニメファンが訪れ、震災直前の120%まで回復しました」
【8室。1泊2食付き平日1万2960円から(消費税込み)】