海の幸とフランスワイン
第604回よその旅館ホテル
──「海の幸がおいしいホテル」とありますが。
「海の物をメーンにお出ししています。厚岸は年間40数種類の魚介類がとれ、古くから漁業で栄えたところです。新聞の『冬こそ行くべき港町』で、北海道で唯一選ばれたところです。名産のカキをはじめ、アサリは漁獲量が北海道一ですし、これからの冬はシシャモが旬になります」
「海の幸に合うワインを豊富にそろえております。フランスワインで100種類ぐらいあります。東京圏では考えられないほどの安い値段でお出ししています」
──施設の特徴は。
「明治25年の創業です。昔ながらの和室を手直しして、ご利用いただいています」
──どんなお客さんが多いですか。
「食べ物を目当てに来る方が多いですね。道内の札幌圏や、本州では中部地方の方が多いです」
──外国人客は。
「バードウォッチングに来るヨーロッパの方が多いです。冬になるとオジロワシやオオワシが町中でも見られるのが口コミで広まっているようです」
──予約は。
「インターネットが多く、およそ6割を占めています。自社ホームページもありますが、宿泊予約サイトからが多いです」
──経営の悩み事は。
「町の知名度をもう少し上げたいですね。食に強いのですが、観光地ではありませんので」
──これからどんな宿に。
「個人のお客さまが増えていくと思いますので、個人を主なターゲットに、地産地消の食に力を入れたサービスをこれからも続けていきたいです」
──1泊2食の料金は。
「8千円からです」
【30室、80人収容】