地域の酪農家を応援
第1010回よその旅館ホテル
――タンチョウ(ツル)や酪農で知られる鶴居村ですね。
「私は阿寒(釧路市)の出身で、大阪で料理などを学んだ後にこちらに移住してきました。牧草地の小高い丘の上の場所が気に入り、1999年に小さなレストランを開業しました。翌年に1日1組限定、1棟貸しのコテージ(定員5人)を開設、4年ほど前にドミトリー形式のゲストハウス(3室、定員各3人)も始めました」
――コンセプトは。
「酪農家の応援団でありたいと思い、地元のおいしい牛乳、その牛乳から手作りしたチーズなどを使った料理を提供しています。体験工房もあり、チーズ作りや料理の体験ができます。釧路湿原の散策、レンタサイクルでの村巡りなどガイドツアーも実施して地域の魅力を紹介しています。もちろん何もしなくても、牧草地が広がる広い丘を独り占めしてのんびりと過ごすことができます」
――どのようなお客さまが多いのですか。
「長期滞在の方や、釧路湿原、阿寒摩周、知床の三つの国立公園を巡る方などさまざまです。外国人の利用が多い宿泊予約サイトを本格的に活用するようになった2年ほど前からは、欧米、アジアを問わず外国からのお客さまが増えました。外国旅行に慣れた方、北海道旅行が初めてではないという方が多く、SNSなどで情報を収集してお越しになられています」
「タンチョウは、夏はラッキーな方ですと湿原で見ることができますが、観察のシーズンは冬です。国内外の野鳥愛好家などが当地に連泊して、夜明け前からカメラを構えておられます」
【2人以上の利用で1人・1泊2食付き=コテージ1万2800円~/ゲストハウス1万800円~(税別)】
ハートンツリー