PMSとの連携も強化
シーナッツの宿泊施設向けの予約・販売管理システム「TL―リンカーン」は、旅行会社とネット販売からの通知を一元管理し、残室・料金調整が一括でできる。特定端末に依存せずにインターネットを通じて複数人の同時業務が可能。ホテルシステム(PMS)とのデータ連動もでき、残室・料金調整などの更新スピードも速い。対応販売先は旅行会社、ネット販売を合わせて約100社。
近年ではPMSとの連携にも力を入れている。連携先は69社で、このうち、PMSの画面からTL―リンカーンの残室と料金コントロールができる2ウェイ連携には13社が対応済みだ。
施設への導入実績は国内3800軒のうち約半数が旅館。海外では160軒。支持される理由は、導入後のフォロー・サポート体制の充実と、ユーザーの声を商品、サービスに反映する点にある。
TL―リンカーンに直接、室タイプや残室、プランやプラン料金の情報を登録するだけで、複数のネット販売がその情報を取得し、販売を行う「共通在庫サービス」もそうした声から誕生している。
10月には他の担当者への申し送りや、設定指示などを画面に残せる「メモ機能」と、対象のネット販売先のプラン延長作業が一括で可能となる「プラン一括延長機能」を追加した。
現在は各地での勉強会をほぼ毎月実施。8、9日の那覇会場には47施設・78人が参加した。これまでの初級編と応用編に加え、料金設定を初めて行う担当者などが対象の設定編も新設した。
新機能やサービスへの評価を重点的に聞いた9月に実施したユーザーアンケートには約900人からの回答を得た。意見、要望は今後の製品、サービスの向上に生かしていく予定だ。