リード エグジビション ジャパン(東京都新宿区)が主催する「地方創生EXPO」が5~7日、千葉市の幕張メッセで開かれた。地域活性化につながるPR、観光振興、インバウンド支援など、地方創生に関するあらゆる製品やサービスが紹介された。
同イベントは今回で3回目。新たに「スマートシティ推進エリア」が設けられるなど、年々充実している。6日には前内閣府特命担当相の片山さつき参院議員が「日本が目指すべき地方創生とスーパーシティ構想」と題し、基調講演した。
特別講演も数多く開催され、6日行われた兵庫県豊岡市の中貝宗治市長の講演は立ち見も出る盛況ぶり。
市長は市のインバウンド戦略を紹介。「グローバル化の進展で小さな町でも直接世界と結びつくことが可能になっている」と指摘、インバウンド誘致がしやすくなっているとの認識を示した。その上で、(1)インバウンドの促進(2)環境都市「豊岡バレー」の創造(3)「深さをもった演劇のまち」の創造―をエンジンに「小さな世界都市」の実現を掲げている。
城崎温泉の昨年の外国人宿泊者数は5万783人。18年は前年割れとなったものの、15年の3万1442人から大きく増えている。欧米豪をメインに誘客に努めているという。
また、来年4月をめどに「国際観光芸術専門職大学」(仮称)を設立する計画で、「演劇のまち」実現に大きな一歩となりそうだ。学長は劇作家の平田オリザ氏が候補に挙がっている。芸術文化観光学部、芸術文化観光学科を設け、入学定員は80人を見込んでいる。
同時開催された「イベント総合EXPO」「ライブ・エンターテイメントEXPO」「スポーツビジネス産業展」と合わせ、560社ほどが出展、3日間の来場者数は3万5467人となり、昨年に比べ9595人増えたという。
大勢の来場者でにぎわった地方創生EXPO