JTBコミュニケーションデザインは、「地域への愛着と地域活動へのモチベーションに関する調査」の報告書をまとめ、4月26日に発表した。調査の結果、いま住んでいる地域と「つながりを感じる」人ほど、「今住んでいる地域に観光で訪れる人を歓迎したい」というモチベーションが高いことが分かった。
アンケート調査は、現在の居住地に3カ月以上居住する、全国の20歳代から70歳代の男女約千人に対して3月13~16日に実施。居住する地域に対する愛着や満足度、地域活動へのモチベーションなどを聞いた。
今住んでいる地域(市区町村)が好きかどうかを聞いたところ、「あてはまる」(35.3%)と「ややあてはまる」(47.2%)の合計、全体の82.5%が「好き」と回答した。
また、今住んでいる地域について「暮らしやすい」(79.6%)と「愛着を感じる」(62.7%)は肯定度合いが高い一方、「つながりを感じる」(39.9%)や「友人や知人に自慢できる」(42.1%)は肯定度合いが低い。今住んでいる地域に関する満足度や愛着は高いものの、地域とのつながりを感じたり自慢したりするまでには至っていない。
また、今住んでいる地域とつながりを感じるという人ほど、「今住んでいる地域に観光やイベント、仕事などで訪れる人を歓迎したい」や「地域の地域活動(ボランティア活動など)に今後参加したい」「地域の祭りやイベントに今後参加したい」というモチベーションが高かった。地域活動への一歩踏み込んだ行動を促すには、「好き」「愛着」をさらに進めた「地域とのつながり感」である可能性が示された。