JTBが1月24日に東京で開いた「2018年新春経営講演会」で髙橋広行社長は、地域や部門ごとに分かれたグループ15社を統合して一つのJTBとする経営改革を4月から実施する18年度を「『第三の創業』初年度と位置付けている」と強調。「お客さま、マーケット、社会にとり有用で新たな『JTBならではの価値』を創造していく起点となる年としたい」と力を込めた。
第三の創業とは「お客さまの課題解決を主眼としたビジネスモデルへの変革。言い換えれば、手数料を中心としたこれまでのコミッションモデルから、提供価値、体験価値に見合った対価を収受するフィーモデルへの転換への挑戦でもある」と髙橋社長は説明した。
「JTBならではの価値」については「旅行に留まらない、人、物、情報、すべての交流の場面をフィールドとしてソリューションを内包した商品やサービスを提供することによって、個人事業では期待を超える感動レベルまでお客さまの体験価値を高めていきたい。法人事業では、個々のお客さま課題の解決に留まらない社会課題の解決まで視野に入れた高い次元でのソリューションを実現していく」と語った。