JTBグループのマーケティング会社、ツーリズム・マーケティング研究所は18日、国内宿泊旅行と主要観光地の動向を示した「JTB宿泊白書2010」を発行した。掲載されているJTBの09年の宿泊販売データは、行政区分にとらわれない観光地動向や平均宿泊料金を把握できる数少ない資料だ。
国内観光統計のほとんどが推計データであるなかで、JTBの宿泊販売データは、延べ宿泊人数で年間2千万人以上という他にない規模の実績データ。宿泊地である都道府県や観光地を同じ基準で多年度にわたり比較することができる。
09年度の状況を主要観光地別に見ると、特に熱海・網代や有馬など大都市の近郊で宿泊人数が落ち込んでいることも読みとれる。
観光庁が07年1月からまとめている「宿泊統計調査」も掲載。JTBの宿泊統計と同じ区分で図表化もしているため、相互に見比べることで、各都道府県の宿泊実態をより深く理解できる。
定価は9千円(税別)
問い合わせはツーリズム・マーケティング研究所(TEL03・5299・6500)まで。