国土交通省は10日、「YOKOSO!JAPAN大使」に認定した英国のマーティン・バロウ氏に任命状を授与した。バロウ氏は「2010年の訪日外客1千万人達成はベリー・イージーだ」と笑顔をみせ、「人数の伸びは中国や韓国だと思うが、ヨーロッパからの訪日促進に力を入れたい」と意欲を語った。
大使の任命式は1月に行われたが、バロウ氏が参加できなかったため、同日、本保芳明・総合観光政策審議官が、国際観光振興機構の間宮忠敏理事長らの出席のもと、総観審室で任命状を手渡した。
バロウ氏は、昭和50年に商社の幹部として日本に赴任した経験を持ち、退職後、英国の「Japan Society」の副会長として日英交流を促進、執筆活動などを通じて日本のPRに貢献している。
英国からの訪日拡大策について、バロウ氏は「言葉が通じない、物価が高い、遠いといったイメージが先行し過ぎており、これらを克服しなければならない。英国の若者は特に日本のファッションやコミックといった『クール・ジャパン』に興味が強い」と指摘。今年の日英修好通商条約締結150周年の記念行事、来年10月の大相撲ロンドン場所などを訪日PRに活用するように提案した。
任命状を手にするバロウ氏(中央)