旅館・ホテル向けに館内自主放送システム「Bump―TV(バンプTV)」を提供しているmediacamp(東京都千代田区、寺島伸一社長)は1日、新システムを発表した。
システム―Mでは、スマホを使った視聴料の支払い機能を導入。ペイTVは、コインタイマー方式から1千円の視聴権販売式へと進化したが、「1千円だと割高感があり、コインタイマー方式の時代の方が売り上げは良かったというホテル旅館経営者も多い」(寺島社長)という。今回加わった決済では、画面に表示されたQRコードをゲストが自分のスマホで読み取り、300円や500円といった少額決済をスマホ上で完了できるようにした。決済方法は、各種クレジットカードに加えて、LINEPAY、アップルペイ、WeChat Payなどのネット決済も選択できる。宿泊施設側で集金しないため初期投資も抑えられる。
システム―Sは、視聴制限だけに機能を絞り、増えてきているビデオ見放題パックに対応する。このパックで問題になるのは家族旅行や修学旅行の客室の視聴制限だが、フロントに備えたPCの管理画面から簡単操作で視聴制限をかけることができる。
映像コンテンツは、名作映画や海外アニメ、Vシネマ、R指定作品など、業務用使用許諾を受けた作品を数多くそろえる。既に全国の旅館・ホテルの客室4万室以上に導入されている。
インバウンド宿泊客向けの母国語テレビ放送受信代行サービスも提供。大型パラボラアンテナで受信した外国テレビ放送を、インターネット回線で受信施設まで伝送する。台湾、香港、シンガポール、タイ、韓国、中国のほか欧諸国の放送も視聴できる。
この件についての問い合わせ先は、mediacampTEL03(5846)8305。