MaaSビジネスを展開しているジョルダンは4月1日、顔認証とポイントを活用し、乗り物への乗車や施設への入退出を実現する新たなまちづくりクラウドサービス「JorudanStyle3・1」の提供を始めた。非接触での認証強化、キャッシュレス対応といった機能を追加し、よりシームレスな移動を可能にした。
同社は、2015年からまちづくりクラウドサービス「JorudanStyle」の提供をはじめ、40以上の自治体や公共交通事業者が導入している。サービス開始当初は、地域情報の収集や配信機能に限っていたが、以後はインバウンド需要を取り込むための多言語対応や、エッジコンピューティング、AI解析によるコロナ対応などの機能拡張を行っている。
JorudanStyle3・1では、新機能として(1)決済とポイント機能を活用したチケットレスサービス(2)キャッシュレスサービスとのシームレスな連携(3)顔認証を利用した各種サービスの提供―を。バスや鉄道などの公共交通への乗車はもちろん、各種施設への入退出、場所に至るまでの検索、予約、決済を追加ワンストップで行えるようにした。
顔認証は、パナソニックと協業。自社開発によるエッジソリューションやクラウドサービスと顔認証サービスを連携させ、高速な認証を実現。サービスでは、JorudanStyle3・1を構成するポイント発行、運営する事業者向けプラットフォームである「Jorudan Point」や、公共交通への乗車や各種施設への入場などのチケットを管理するシステム「Jorudan Pass」を活用することで、クレジットカードでのポイント購入によるチケットサービスの利用や、他社ポイントサービス、キャッシュレスサービスなどと交換ができるようにした。
JorudanStyleの費用は、初期導入費用が300万円、運用費が8万円から(ポイントおよびチケット取扱手数料など別途)。
このほか、混雑情報やバスの接近情報、乗換案内などのリアルタイムでの提供や、AI解析によるダイナミックプライシングが実現可能になった。
4月27日には発表会を開催。佐藤俊和社長は、「面白い機能を提供できるようになった。ポイントと顔認証の機能が合わさると、公共交通はもちろん、町全体が『顔パス』で新しいライフスタイルが実現できるようになる」と話した。発表会では、サービス利用の事例紹介や、顔認証システムのデモ機によるデモンストレーションを行った。
佐藤社長