KNT—CTホールディングス(KNT—CTHD)はこのほど、大手流通グループのイオンと共同で、修学旅行、個人旅行、クラブツーリズム(クラツー)会員を対象にした電子マネー「WAON」の販売を開始した。「旅先でのスマートな会計」と「修学旅行先での豊かな経験」の実現を狙いとする。
WAONとはイオンが提供する電子マネーで、チャージ(入金)しておけば、買い物などに利用できる。今回発表された各WAONは上限5万円までチャージが可能。販売価格は各300円。
修学旅行生を対象にした「スチューデントWAON」は、出発前にあらかじめ必要な金額をチャージしておき、体験学習や土産の購入に利用できるもの。
個人旅行向け「近畿日本ツーリストWAON」、クラツー会員向け「クラブツーリズムWAON」は全国約21万4千カ所のWAON加盟店での会計で利用することで、スピーディーな決算と旅先での煩雑な小銭の管理の軽減を図れる。
各WAONはKNT—CTHDが指定する全国約200カ所の観光施設での利用または提示で、優待割引やプレゼントなどの特典も提供する。
KNT—CTHDとイオンは2008年11月に締結した「業務提携に関わる基本合意」に基づき、沖縄県の観光地でのWAON加盟店開発やイオンのショッピングモールを発着所とする旅行商品の開発に取り組んできた。沖縄県では約430の加盟店での年間取扱高が約4億円を上回るほか、イオンの三つのショッピングモールをツアーバスの発着所にする旅行を約200企画実施している。
今後、近畿日本ツーリストが取り扱う修学旅行先のイオン店舗で、修旅生たちが地元産品の販売を行うなど、職場体験の実施も検討している。
スチューデントWAON