KNTT、人材育成へ神田外語と業務提携


伊藤社長(右)と水野学院長(左)

伊藤社長(右)と水野学院長(左)

 KNTツーリスト(KNTT、伊藤淑雄社長)と語学教育の神田外語学院(東京都千代田区、水野五行学院長)は旅行業界を担う人材育成に連携して取り組むことで合意、16日、業務提携した。4月1日にはKNTT神田西口外語学院前営業所(同学院8号館)がオープン、同学院の学生がカウンター実習などを経験する。KNTTによると、学校法人が所有する施設内での一般消費者向けの旅行会社店舗営業は日本初で、旅行業界でも人材育成のための実務実習施設の設立は初めての試み。

 同日、東京・神田の同学院で伊藤社長と水野学院長らが記者会見し「産学協同で旅行業の将来を担う人材の育成を目指したい」(水野学院長)、「旅行業の即戦力となる人材が育成でき、また学生にとっても(旅行業に向き不向きの)適性が確認できる場が誕生した」(伊藤社長)と抱負を述べた。

 営業所はJR神田駅近くの同学院グループが運営するビルに置く。3階建てで、1フロア約30平方メートルの規模。1〜2階は一般消費者向けの販売カウンターで、3階が実習施設となる。KNTTの社員3人が常勤し、うち1人が講師を務める。

 同学院の国際観光科学生の2〜4人が2週間交替で実際のカウンター業務(乗車券、航空券、宿泊券などの受け付け、手配、発券業務)を体験する。学生は実習の前に事前研修を受けるが「内容はKNTTの新入社員が受けるものと同じ」(伊藤社長)と言う。研修後もKNTT主催の職種別業務内容が学べる講座を受講することができる。

 学生の意欲を高めるため、政府観光局や観光施設などとタイアップした「旅行企画提案による商品化」も計画。少人数ごとに旅行商品を企画、プレゼンテーションし、優秀な企画は商品化する意向だ。

 実習を受けた学生の採用について、伊藤社長は「同学院と約束したわけではないが、プライオリティーは高い」とした。  営業所は「学生の実習施設」(高橋修一郎・国際観光科コーディネーター)と位置づけており、KNTT側にテナント料は発生しない。また、売り上げについては「日商ベースで1日100万円を見込んでいる」(伊藤社長)とし、11年には3億5千万円の売り上げ目標を掲げる。

 国際観光科は2年制で1学年の定員は60人。卒業生の95%(09年3月卒業予定者)が旅行業界に就職するという。

伊藤社長(右)と水野学院長(左)
伊藤社長(右)と水野学院長(左)
 
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