KNTは13日、東京都千代田区で、同社が実施する皆既日食鑑賞ツアーの申し込み者を対象とした勉強会を開いた。190人の定員のほぼ倍にあたる約400人が参加する盛況ぶり。勉強会に参加したツアー申込者はみな、専門家やKNTのツアー担当者による、日食観測の方法や観測地の状況、滞在環境に関する説明に熱心に聞き入っていた。
勉強会には、1500人の観測客を受け入れる鹿児島県十島村の福満征一郎村長のほか、天文専門月刊誌「天文ガイド」の中西昭雄解説員がゲストとして参加。中西氏からは皆既日食観測の基礎知識についての講義があったほか、プロ天体写真家としての立場から、日食写真の撮り方についての解説が行われた。
このほか勉強会では現地案内や観測上の安全確保に関するビデオの上映や、観測スペースの大きさや滞在中の選択の可否など詳細な現地情報の説明を行った。「観測機材のバッテリー確保はどうすればよいか」など多岐にわたる質問も出され、大きな天文イベントを前に、勉強会は参加者の熱気にあふれていた。
同社の日食ツアーは、十島村・トカラ列島ほか奄美大島などで観測するものがあるが、いずれも盛況。奄美大島に滞在するツアーは満員のコースも出ているという。