GW効果で個人事業が好調
JTBが15日に発表した2019年4~9月期グループ連結決算は、売上高が前期比0.4%増の6860億3900万円、営業利益が68.7%増の64億2200万円、経常利益が59.6%増の68億6900万円、当期純利益が54億1900万円増の43億5300万円と、増収増益。ゴールデンウイーク(GW)10連休の効果により個人事業が好調で、G20大阪サミット、ラグビーワールドカップなど大型イベントの取り扱いにより法人事業も売り上げを伸ばした。
連結対象会社は国内34社、海外122社、持分法適用会社22社の計178社。従業員数は2万8200人。
国内旅行事業の売上高は0.1%減の2655億9千万円。企画商品は4.0%減。うち「エースJTB」は、昨年の自然災害の反動もあり、北海道や中国・四国は増加したが、ボリュームゾーンの関東、近畿、沖縄をはじめ、その他の方面が振るわなかった。「ダイナミック商品がお客さまニーズと少し乖離(かいり)している」(JTB)影響も出た。団体は、G20大阪サミット、ラグビーワールドカップなど大型イベントの国内輸送の取り扱いなどで6.0%増となった。
海外旅行事業の売上高は、0.5%減の2383億5800万円。企画商品はハワイ、欧州方面が堅調で1.0%増。団体は2.3%減だった。
訪日旅行の売上高は、G20大阪サミットなど大型イベントの取り扱いもあり、14.0%増の375億9600万円。
グローバル旅行事業の売上高は、2.8%減の529億500万円。北米、ハワイ地域でのMICE事業が苦戦し、前期を下回った。
そのほかの事業では、旺盛な旅館・ホテルの建設に伴う装備品・消耗品関連事業に支えられた商事事業が拡大した。