JTBは7月23日、スマートフォン専用の電子チケットサービス「PassMe!」(パスミー)の運用を開始した。モバイル利用のニーズが高まるなか、スマホだけでレジャー施設や観光施設、飲食店などのチケットを購入でき、入場も可能だ。
遊園地・テーマパークなどのレジャー施設や、水族館・美術館・動物園などの文化施設、飲食店など約500種類のチケットを用意した。決済方法にはクレジットカード決済に加えて、「PayPal」(ペイパル、本社シンガポール)と提携し、IDとパスワードを入力するだけのペイパル決済を導入。スマホの小さな画面での入力作業のわずらわしさを軽減する。
施設への入場時には購入者がチケットを表示したスマホを提示。施設の係員がその画面に電子スタンプを専用器具で押すと受け付けが完了する。
加盟店は導入コストがかからず、支払いは手数料のみ。施設内イベントなどの情報を発信でき、利用者データも入手できるメリットがある。
JTBの鈴木雅己グループ本社執行役員事業創造部長は「きわめて日常に近い週末や休日のお出かけを中心とするレジャー市場の取り組みが遅れた。特にオンライン販売への移行が課題」と話す。レジャー市場では初となる電子スタンプを活用した電子チケットサービスの全国展開により、「2019年度までに商品数1万5千、取扱額80億円を目指す」と発表した。
PassMe!のトップ画面