
JTBは8月29日、フォーカスライトなど14のメディアブランドを展開する米ノーススター・トラベルグループを買収すると発表した。ツーリズム業界におけるB2Bイベント・メディア・情報サービス最大手の同社を完全子会社化することで、グローバル事業展開とビジネスモデル変革を加速する。
グローバルネットワークとマーケティングソリューションを活用
株式会社JTB(本社:東京都品川区、代表取締役社長執行役員:山北栄二郎氏)は、ツーリズム業界におけるB2Bメディア企業の最大手であるNorthstar Travel Group社(以下:NTG社)の株式を譲り受けることで合意した。
NTG社は、ツーリズム業界を対象としたB2Bメディア事業を展開。イベント・デジタルメディア、業界リサーチなどを通じて、包括的な情報提供およびマーケティングソリューションを提供している。同社の主なターゲット市場である米国のみならず、日本を含むグローバル市場においても長期的な成長が見込まれており、事業のさらなる拡大が期待されている。
JTBグループは、中長期的な成長実現に向けて、グローバル事業展開とビジネスモデルの変革を重要な戦略の柱として位置づけている。今回の株式譲受により、NTG社が保有するグローバル規模での業界動向に関する最新情報、業界ネットワーク、マーケティングソリューションなどを活用することで、JTBグループの成長を加速させるとともに、ツーリズム産業の発展に貢献するとしている。
買収後のJTBグループの事業展開としては、以下の3点を挙げている。
1. NTG社の既存ブランドの展開地域および事業領域の拡大
2. AIやデータ活用によるデジタル商品(メディアソリューション、情報提供サービス等)の拡充
3. NTG社が保有するグローバルネットワークおよび高度なマーケティングソリューションの活用による、JTBグループ全体の顧客提供サービス・ソリューションの強化
JTBは株式譲受後もNTG社を独立した完全子会社として運営し、引き続きツーリズム業界における信頼されるメディアとして、NTG社の中立性を維持する方針だ。
NTG社は2001年8月6日に設立された企業で、本社はニュージャージー州ラザフォードに所在。代表者はジェイソン・ヤング氏。世界のツーリズム業界向けに、情報とマーケティングソリューションを提供する、業界トップのBtoBメディア企業として知られている。
同社は「Travel Weekly」「Business Travel News」「Phocuswright」などの14のメディアブランドを保有し、デジタル・ソーシャルメディアと13か国で開催する100以上のイベントを通じて、130万人以上の業界関係者とつながっている。
JTBは1912年3月12日創立の老舗企業。資本金は1億円(2025年3月末現在)で、交流創造事業、旅行業、事業持株会社として国内外で事業を展開している。