JTB協定旅館ホテル連盟(4123会員)は8日、11年度通常総会を千葉・舞浜で開き、退任する小田禎彦会長に代わる新会長に福田朋英氏(福一)を選任。福田新会長は、「最大の課題は日本の観光の復興だ」とし、3つの取り組み(1)予約の早期化(2)個性のある観光地づくり(3)新しいライフスタイルの提言──への意欲を語った。JTBの田川博己社長は、11年度の宿泊販売目標を前年度対比1.2%増の3300億円と発表した。
個性ある観光地づくりについて福田新会長は、「グローバルマーケットでしっかりと選ばれる観光地をそれぞれが構築していく中で、個々の施設の魅力も発揮される」と意義を示した。3つの取り組みを含めた事業展開にあたっては、DMCの機能強化を進めるJTBと協働していくことが重要だと強調した。
役員改選では、副会長にJTB取締役旅行事業本部長の髙橋広行氏と関東支部連合会会長の小林庄一氏(ホテル双葉)が、専務理事にJTB常務取締役の髙橋威男氏が新たに就任した。
田川社長は、宿泊販売目標3300億円は必ず達成すると意気込みを示したうえで、「4千億円の旗は降ろさない」と改めて宣言した。
会員280人が出席。来年の総会は6月6日に東京・東陽町のホテルイースト21東京で開く。
福田朋英氏