JTB中部(名古屋市中村区、松本博社長)は15日、「星の村(スタービレッジ)」として知られる阿智村(長野県下伊那郡、熊谷秀樹村長)と観光に関する連携協定を締結した。継続的な観光活性や環境保護活動を共同で行い、魅力的な観光まちづくり、地域ブランドの構築を目指す。
阿智村は、環境省が実施する全国星空継続観測で「星が最も輝いて見える場所」の第1位(2006年)に認定された。JTB中部と阿智村は、12年から始めた「スタービレッジ阿智・日本一の星空ナイトツアー」や、地域通貨「スターコイン」、ご当地検定「スターマイスター検定」など星空をテーマとしてさまざまな事業に共同で取り組んでいる。
連携事項は、(1)魅力ある観光地づくりに関すること(2)観光を通じた阿智村のブランド力の向上に関すること(3)観光による地域経済活性化に関すること(4)環境保護に関すること(5)その他、地域社会の活性化、住民サービスの向上に関すること—の五つ。
熊谷村長は「人口7千人足らずの小さな村にもかかわらず、中京圏のお客さまを中心に年間120万人が訪れてくれている。しかし、阿智村も昼神温泉もまだ全国的には知られていない。この連携を契機に、お互いに知恵を出し合いながら、『星の村』を全国に発信していきたい」と話す。
JTB中部が地方自治体と連携協定を締結するのは初めて。
連携協定を結んだ阿智村の熊谷秀樹村長(左)とJTB中部の騠木浩執行役員営業部長