JTB、4〜6月に「日本の旬 東北」


各県ごとに地域魅力をアピール

各県ごとに地域魅力をアピール

 JTBは今年4〜6月に東北6県の地域活性化と国内旅行需要の喚起を目的としたキャンペーン「日本の旬 東北」を展開する。テーマは「『開花〜新緑』東北まるごと満喫」「自然・温泉・食」。JTBオリジナルイベント「杜の賑い青森」を開催するほか、個人商品すべてに特典付きパスポートを付けるなどして商品の魅力を高め、販売拡大を図る。

 日本の旬キャンペーンは98年から開催。東北では08年10月〜09年3月以来の実施となる。東北は昨年12月に東北新幹線が全線開業したほか、5日には新型新幹線「はやぶさ」の運行開始や青森デスティネーションキャンペーンの開催などで注目度が高いうえ、地元の観光関係者らの要望もあり、短いスパンで再開催することになった。

 日本の旬東北では、従来、同社企画旅行商品ブランド「エース」の商品を中心に出していた専用特典パスポートを手配旅行、ウェブ商品、るるぶトラベルでの申込者にも配布し、宿泊券の増売を図る。またテーマ性の高い、2次交通を絡めたオプショナルツアーの設定や岩手・中尊寺や山形・山寺など4カ所で無料ガイドプランも設定する。

 6月4日には地域の郷土芸能を一堂に集めた杜の賑い青森を青森県青森市の青森市文化会館で開催。イベントに合わせ、東北新幹線の団体臨時列車も東京〜新青森で運行する。

 期間中の東北への宿泊者目標は対前年7.3%増の48万人、販売額目標は5.8%増の52億円。

 キャンペーンに先立ちJTB東北(宮城県仙台市、小林滋男社長)は2月25日東京都内で、首都圏のJTBグループ販売店の担当者らを対象にしたキックオフミーティングを開いた。従来キックオフミーティングはキャンペーン対象地域内で行っていたが、今回は大商圏でJTBグループ社員に東北の魅力を訴えようと、初めて対象地域外の首都圏で開催。JTB協定旅館ホテル連盟の東北支部連合会のメンバーや自治体関係者らが一緒になって県ごとにPRのパフォーマンスを行ったほか、太田稔JR東日本鉄道事業本部営業次長が講演した。

 参加したグループ社員ら約400人を前にあいさつしたJTB旅ホ連の久保田浩基・東北支部連合会会長は、「08年に東北で実施した日本の旬が岩手・宮城内陸地震の影響などで残念な結果だったこともあり、今年はぜひ東北で開催してほしいと要請し実現した。今年は岩手・平泉の世界遺産登録も確実視されるなど明るい話題が多い。今年こそ東北に春が来るように皆さんの力を貸してほしい」と訴えた。

 高橋威男JTB常務取締役は「短時間触れただけでも『心がまあるく』させられる東北の魅力はすばらしい。日本の旬は10年度上、下期とも好調だったので、この流れを断ち切らぬよう、グループ社員が協力し合って取り組んでいこう」と呼びかけた。

 26日には、JTB協定旅館ホテル連盟の東北支部連合会会員約100人がJR上野駅で東北旅行のパンフレットを配布するなどしてPR。「伊達武将隊」のパフォーマンスや「男鹿なまはげ太鼓」の演舞などを行い、東北への旅行を呼び掛けた。

各県ごとに地域魅力をアピール
各県ごとに地域魅力をアピール
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第38回「にっぽんの温泉100選」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 1位草津、2位道後、3位下呂

2024年度「5つ星の宿」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒