JTBは5日、シャープと協業し、シャープ製のモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用した教育旅行プログラム「ロボ旅@教育旅行」の販売を開始した。修学旅行などで京都を訪れる学校に観光案内機能を搭載したロボホンを貸し出し、生徒が現地で観光名所の歴史や文化を学びながら、ICT(情報通信技術)を活用する楽しさも体験できるプログラム。
生徒は事前学習でロボットが動く仕組みやAIについて学ぶとともに、ロボホンに発話させるオリジナルの観光案内文を考える。修学旅行の班別研修では、5、6人の班ごとに1台のロボホンを使い、生徒が考えた発話内容も含め、京都市内500カ所以上の観光名所で自動観光案内を体感。事後学習ではロボホンで撮影した写真や行動履歴を班ごとの成果発表に活用することができる。
教職員には「指導者管理システム」が提供され、教職員用のタブレット端末で生徒が持つロボホンの位置情報を随時把握できるほか、生徒へのメッセージをロボホンに発話させることで、連絡手段としても活用できる。
文部科学省は、2020年度からの新学習指導要領で情報活用能力を「学習の基盤となる資質・能力」と位置付け、ICTを活用した学習活動の充実を提唱している。