JTBは4月、グループ内で広告事業を手がけるジェイ・アイ・シー(JIC、東京都品川区)と、イベントや集客施設のプロデュース・運営事業のジェイコム(大阪市)を再編し、コミュニケーション関連事業の「JTBコミュニケーションズ」など4社を設立。類似事業を統合し、合理化と事業競争力の強化を図る。
ジェイコムの事業とJICの東日本地区での広告事業を統合したJTBコミュニケーションズ(東京都品川区)は、旅行事業から地域交流ビジネスへと事業拡大を目指すJTBグループで、コミュニケーション関連事業の戦略的な位置づけ。「交流」をテーマにした総合プロデュース事業を進めていく。
資本金は1億円で、JTBが99%、広告会社のマッキャンエリクソンが1%を出資する。社員数は510人、10年度売り上げは190億円、社長にJIC社長の前田和久氏を予定。
ほか3つの新会社はJICを分社化して設立。西日本地区での広告事業を「Jプロデュース」(大阪市)、中部地区の広告事業を「JTBプロモーション」(名古屋市)、首都圏地区での旅行パンフレット制作事業を「JTBアドプロダクツ」(東京都品川区)が担う。それぞれ資本金は1億円で、社長は未定。