JR東日本は4日、新たなインバウンド戦略の推進策を発表した。訪日外国人用フリーパスをJR西日本と共同で新商品を設定するほか、羽田空港の「JR東日本訪日旅行センター」の拡大、海外向けインターネット予約サービスの多言語化、駅構内での免税販売対応拡大などを盛り込んだ。
JR西日本との共同商品「北陸アーチパス」を来年4月から販売する。都内と関西地区を北陸経由で結んだエリアの新幹線を含む特急や急行、普通列車が連続7日間、乗り放題になる。
訪日外国人向けフリーパスを含む乗車券類の発売や引き換えを行う羽田空港「JR東日本訪日旅行センター」はすでに拡張工事に着手し、来年2月に完成する予定。面積が現在の約3.5倍の63平方メートルに拡充し、窓口を1カ所から3カ所に増設する。
海外向けインターネット予約サービスは来年2月から、現在の英語のみから中国語(簡体字、繁体字)と韓国語を加える。予約申し込み後のメールによる回答も、現在の24時間以内から即時回答に変更する。
同社系の駅ビル(ルミネやアトレなど)の商業施設では、免税販売対応店舗を拡大する。駅ビル内の情報提供サイト「駅パラ」は12月から多言語化する。さらに、東京、上野、秋葉原各駅のカフェやベーカリー店舗で12月中、イスラム教徒に配慮したハラール商品を提供する。