JR東日本は、シニア会員組織「大人の休日倶楽部」(会員約59万人)の活動範囲を拡大、強化する。様々な趣味を切り口に会員が集うサークル「趣味の会」の拡充を図るとともに、活動拠点を都内に開設する。異業種とのコラボレーションによるセミナーやイベントの定期開催も行い、会員サービスを充実、会員数増加につなげる。
趣味の会は会員間の交流促進を目的に00年2月にスタート。語学や音楽、美術など様々な趣味を切り口にした講座があり「06年度は延べ9千人の会員が講座に参加した」という。
これまで、参加対象を「大人の休日倶楽部ジパング会員」と「ジパング倶楽部会員」に限定していたが、7月から「大人の休日倶楽部ミドル」会員も参加できるようにする。
また、6月1日には活動拠点として、新たに「大人の休日サロン」をJR神田駅前に開設する。サロンは延べ床面積約1千平方メートルで、6つの教室のほか、エクササイズスタジオ、ラウンジを備えている。
シニアが文化活動に対する興味が強いことに配慮し、支援体制を強化する。
異業種とのコラボではまず、北海道大学観光学高等研究センターとタイアップし、7月をめどにシニア向けの生涯学習講座「北大カレッジ&ツアー」を開設する。神田外語グループとも組み、講座や日本で英国文化を体験する旅行も企画する。
このほか、東京都公園協会の協力を得て、庭園や水上バスの資源を活用し、庭園鑑賞にかかわるセミナーや、東京の水辺環境への造詣を深める船上セミナーも開催する。